キャッシュフロー分析で確認したい4つの結果
不動産投資を検討する際に多くの方が利用する分析方法はキャッシュフロー分析です。
キャッシュフロー分析で重要視する項目は投資家さんによって異なります。しかし、確認しておくべき結果もあります。
キャッシュフロー分析で確認すべき結果
最低限確認したいのは4つの結果です。
1.税引き後キャッシュフローに赤字の年はないか
2.税引き後キャッシュフローの減少幅はどの程度か
3.自己資金を回収できる年はいつか
4.売却時のキャッシュフローはプラスになるか、インカムゲインと合算で自己資金を回収できるか
の4つです。
キャッシュフロー分析で4つの結果が重要な理由
それではそれぞれの項目を見ていきます。
1.税引き後キャッシュフローに赤字の年はないか
赤字の年が1年でもある場合は他の収入から持ち出しが発生するため要注意です。
2.税引き後キャッシュフローの減少幅はどの程度か
減価償却費と元金返済額の関係で税引き後キャッシュフローは投資年数を経過する毎に減少していきます。この減少ペースを確認します。
※詳しくは「キャッシュフローと課税所得の関係性を理解する」をご確認ください
3.自己資金を回収できる年はいつか
不動産投資の目的は投資した自己資金をできるだけ早く増加させることです。この確認を行うために、税引き後キャッシュフローの累計額が投資した自己資金を超える年を確認します。
4.売却時のキャッシュフローはプラスになるか、家賃収入のCFと合算で自己資金を回収できるか
家賃収入のキャッシュフロー分析だけでは不十分です。売却を想定して、売却だけのキャッシュフロー分析も行ないます。また、家賃収入のキャッシュフローと合算で自己資金を回収できるかも確認します。
それではサンプルシミュレーションで具体的に確認します。
キャッシュフロー分析のサンプル
※不動産投資ツール アセットランクシミュレーターで分析
1.キャッシュフロー赤字の年は無いことが分かります。
2.税引き後キャッシュフローは年々減少します。2026年と2040年を比較すると約13%減少します。
3.インカムゲインで投資した自己資金2,000万円を回収できるのは2040年であることが分かります。
※不動産投資ツール アセットランクシミュレーターで分析
4.売却キャッシュフローの分析を確認すると2100万円手元に残ります。また、自己資金を回収できることも分かります。
不動産投資シミュレーションとキャッシュフロー分析
不動産投資シミュレーション時のキャッシュフロー分析は十人十色で注目点は異なります。しかし、ご紹介した4つの項目は最低限確認したい結果です。
キャッシュフローのシミュレーション時にご参考にしていただければと思います。
(動画)キャッシュフロー分析
※不動産投資ツール アセットランクシミュレーターを利用して「キャッシュフロー分析」をする方法を動画でご紹介します