金利上昇とDCRの関係
2017-09-02
おはようございます。
アセットランク.Com
大塚 博之です。
不動産投資の安全性を確認する指標としてよく利用するものに
『DCR』があります。
DCRとは
▼計算式 『ネット収入(年) / 支払額(年)』
年間ネット収入を年間の元利返済額(ADS)
ローン返済額の何倍ぐらいの実質収入があるかを判断できます。
投資計画における安全性を確認する大きな目安となっています。
この数値は高い方がより安全性が高いと判断できます。
この数値が1.2を下回るようだと
リスクの高い状態になっていると考えられます。
1.3以上あるかを目安に考えてください。
DCRは時系列で数値を確認することで
将来にわたる安全性を確認できます。
金利が上昇した場合の安全性について
確認する際にも効力を発揮します。
この物件の場合、2.5%の金利であれば
1.76と非常に安全性の高い投資になっています。
しかし、金利が上昇するたびに
・3% → 1.65
・4% → 1.49
・5% → 1.36
とリスクが高まっていきます。
今回のシミュレーションの場合は
家賃下落、空室率増は考慮に入れていません。
金利5%の場合、空室率が5%上昇すると
DCR1.27と危険水域に近づきます。
金利上昇の影響を見るのには
DCRの推移を確認すると良いです。
投資中の物件、投資予定の物件で
推移を確認してみてください。
←「IRRの不動産投資シミュレーションが成功する為に必須な理由」前の記事へ 次の記事へ「いまさら聞けない、不動産投資の重要な指標(FCR編)」→