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不動産投資家Hさんの話

2013-03-30

Hさん、『ビルのメンテナンスに3000万円かかったんだ。』

 
私   『そのお金どうしたんですか?』

 
Hさん、『もともと、銀行からメンテナンスした方が収益があがる、
     お金も貸しますからって話で始まったんだよ』

 
私   『じゃ、その銀行から借りたんですね。
     で、収益は本当にあがりそうですか?』

 
Hさん、『いや、その辺の計算はしてないんだ。
     銀行の見込み書ではよさそうだけど』

 
私   『ご自分で、投資シミュレーションした方が
     いいと思いますよ。しっかり計算してみると
     税引き後はキャッシュアウトしてるなんてこともありえます。』

 

これは、地方都市の1等地にテナントビルを所有する
資産家Hさんの話です。

 

銀行の仕事は、お金を貸して、利息で収益をあげることです。
しかし、リーマンショック以降、企業などへ怖くて
貸出しができなくなっています。

 

そこで、狙いをつけたのが、資産家で安心して
お金を貸せる、Hさんだったのだと思います。

 

こういった場合、銀行の持ってくる
シミュレーションは甘めの投資計画の
可能性が充分にありえます。

 
◆ 空室率の見込みが甘い

 
◆ 金利上昇への予測が低めに考えられている

 
◆ 修繕計画の予算が少ない

 
などなどです。

 
本当にしっかりシミュレーションしないと

 
 自分では気づかない間に

 
 『資産が増えていると思っていたら
  実は、資産を減らしていた
  銀行に利息を払うための投資していた。』

 
ということになりかねません。

 
第3者から持ち込まれた話ほど
慎重に投資分析する必要があります。

 

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