こんな物件に、銀行は融資しない
2016-12-04
アセットランク.Com
大塚 博之です。
銀行は、まず、こんな物件には
融資しません。
「DCRが1.2より低い物件」
■ DCRとは(Debt Coverage Ratio)
・ ネット収入(年) / 支払額(年)
年間ネット収入を年間の元利返済額(ADS)
で割り出した数値です。
不動産投資によるリスクを回避するための指標です。
ローン返済額の何倍ぐらいの実質収入があるかを判断できます。
投資計画における安全性を確認する大きな目安となっています。
この数値は高い方がより安全性が高いと判断できます。
銀行が融資の際に考えるのは
「この人は、デフォルトしないか?」
です。
違う言い方をすると
「とにかく、絶対にとりっぱぐれないようにする」
ということです。
DCRが1.2を下回るような物件だと
赤字になるまで20%しが余裕がない為
・ わずかに空室率が増えた
・ わずかに金利が上がって支払額が増えた
・ わずかに家賃額が低くなった
というだけでデフォルトのリスクが高まります。
大家さんや投資家は、とかくリターンの
ことを中心に考えてしまいます。
しかし、銀行はリスク(デフォルト)を
いかに回避するかを中心に考えます。
この視点の違いが
融資を受ける際の大きな壁となります。
銀行の立場になって考えるならば
「この物件(わたし)はデフォルトの
リスクが低くしっかり返済できますよ。
だから安心して貸すことができますよ」
という語り方をする必要があります。
投資開始の1年目だけではなく、
10、20年とDCRが1.2以上であることは
不動産投資を考える上で必須です。
DCRを時系列で確認する癖をつけてください。
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