不動産は効率の良い投資か?
ビジネスを考える上で
効率よく運営することは重要です。
不動産投資もビジネスの
1つですので、その他の
ビジネスと比較して
効率はどうなのかを考えます。
効率といっても色々な視点が
ありますので、今日は
総資産回転率を使って比較します。
総資産回転率・・
「売上高 ÷ 総資産」
で計算します。
各業種で総資産回転率の平均を
比較すると
一番高い小売業で約1.7回
一番低い電気業で約0.4回
です。
参考に、日経新聞に
こんな記事がありました。
・・日経新聞引用・・
売上高と資産を比較する
「総資産回転率」を世界企業
ではじくと17年度は0.63回だ。
高いほど効率的だが、
10年前の0.74回から低下した。
・・引用終わり・・
この記事は、借入が増加して
いるわりには売上が増加しておらず
総資産回転率が落ちているという
記事です。
では、不動産投資の
総資産回転率を考えてみます。
高利回の1つの基準の
表面利回10%
で考えてみます。
1億円の物件に対して10%
の利回だとすると1千万円の
家賃収入です。
この際の総資産回転率は
1千万円 ÷ 1億円 = 0.1
0.1回転です。
とてつもない低さなのが
分かります。
この数値を考えても
不動産投資は
「効率の良い事業ではない」
と断言できます。
では、なぜ、私も含めて
不動産投資を魅力的に思う人が
多くいるのか。
その理由は、他の事業と比較して
資産評価がしやすいことが
1つの理由です。
つまり、売りやすく、
一般的に資産価値が高い
物が資産に計上されている
ということです。
不動産投資の場合、土地、建物
など市場が出来上がっており、
比較的売買しやすです。
それに対して、商品などの
棚卸資産、工場の設備などは、
直ぐに売ることが難しく
資産の評価が難しいです。
不動産投資がミドルリスク・
ミドルリターンと言われる
所以はここにあります。
けっして効率の良い商売では
ありませんが、リスクは
他の商売と比較して低く抑える
ことのできる商売と言えます。