クラウド型不動産投資ツール アセットランクシミュレーター 2009年から4,873人以上の投資家さん、大家さんにご利用いただいています。投資検討(利回り・キャッシュフロー・返済分析等)から売却戦略(IRR・売却キャッシュフロー等)迄のトータルなシミュレーション・分析・管理を行える不動産投資ソフトです

不動産投資シミュレーションソフト「アセットランクシミュレーター」 > メルマガ・ブログの人気記事 > 不動産投資へ金利上昇が及ぼす2つ影響

不動産投資へ金利上昇が及ぼす2つ影響

2022-12-26              

    

2022年12月20日に日銀はYCC(イールドカーブ・コントロール)運用の見直しを発表しました。
 
長期金利変動幅を「±0.25⇒±0.5%」に変更しました。
 
政策金利は-0.1%で変更していませんので、アメリカのような利上げではありません。
 
しかし、長期金利に影響を与える点と利上げを進める1歩目では、ということで為替(円高)・株(下落)もかなり反応しました。
 
実際、10年債は一時的に0.25%程度上昇しました(12/2316:30時点10年債金利は0.382%)。
 
当然、金利上昇は不動産投資にも大きな影響があります。

 

 

不動産投資と金利

 

金利上昇は、基本的に不動産投資へマイナスの影響しかありません。
 
今回の日銀の政策変更で直接的に影響を受けるのは固定金利です。
 
金利上昇の影響は大きく分けると
 
1.利息支払増加でキャッシュフロー減少
 
2.表面利回り上昇で物件価格下落
 
の2つです。
 

 

1つめの影響

 

1つめの影響は、想像しやすい影響だと思います。
 
借入金利上昇で利息支払増加、キャッシュフローが減少することです。
 
不動産投資シミュレーションで影響を確認します。
 
今回の政策変更で影響を受けるのは主に固定金利です。10年固定で物件購入したことを想定してシミュレーションします。
 
サンプル物件は新築・1億円・表面利回り7%です。
 

不動産投資シミュレーション結果_借入金利によるキャッシュフローへの影響
※不動産投資シミュレーションツール アセットランクシミュレーター収支詳細機能の結果を一部抜粋
 
●2.25% ●2.5% ●2.75% 3種類のキャッシュフローシミュレーションです。
 
税引き後キャッシュフローを金利2.25%と比較すると
 
▼2.5%(+0.25%)
 
年間 約10万円
10年間累計 約110万円
 
▼2.75%(+0.5%)
 
年間 約20万円
10年間累計 約220万円
 
と本当の手取りである税引き後キャッシュフローは大きく減少します。

 

 

2つめの影響

 

2つめの影響は物件価格下落です。
 
金利上昇でキャッシュフロー減少
   ⇩
減少分を補うためにより高い利回り必要
   ⇩
物件価格下落
 
という流れで物件価格は下落します。
 
サンプル物件の10年間の税引き後キャッシュフロー累計減少分を補うには
 
▼+0.25%
 
物件価格 約9,700万円
表面利回り 約7.22%
 
▼+0.5%
 
物件価格 約9,420万円
表面利回り 約7.43%
 
になる必要があります。
 
このように、購入時より資産価値が下落することで、出口戦略(売却)に影響を与えます。
 
以下のシミュレーションは出口(売却)までの影響を考慮した結果です。
 
不動産投資シミュレーション出口(売却)含めた結果_借入金利によるキャッシュフローへの影響
※不動産投資シミュレーションツール アセットランクシミュレーター収支詳細機能の結果を一部抜粋
 

▼+0.25%⇒約410万円手取り減少
 
▼+0.5%⇒約820万円手取り減少
 
と資産運用に大きく影響を与えるのが分かります。

 

 

金利上昇の影響は大きい

 

不動産投資には、空室・家賃下落等、様々なリスクが存在します。その中でも金利上昇リスクは、自分でコントロール困難という点で一番のリスクといえます。
 
徐々に金利上昇リスクの足音が聞こえてきたこのタイミングで、金利上昇の影響をシミュレーションするきっかけにしていただければと思います。
 
※アセットランクシミュレーターを利用した金利変動シミュレーションの具体的な操作方法を、以下の動画でご紹介しています

 

関連記事
  1. 金利が上昇しても問題ないか確認する方法金利が上昇しても問題ないか確認する方法
  2. 金利上昇が出口戦略に与える影響金利上昇が出口戦略に与える影響


メールセミナーの人気記事全て

個人投資家・不動産会社様にご利用いただいている
投資検討~出口まで利用できる
不動産投資ツール アセットランクシミュレーター