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株式投資と不動産投資の運用成績を簡単に比較する方法

2024-03-21

不動産投資と株式投資どちらで運用した方が良いか比較する方法について検討します。
 

 
 

不動産と株式の特徴

 

不動産投資と株式投資のメリット・デメリットを比較すると

 

不動産投資と株式投資のメリット・デメリットまとめ


流動性(買いやすさ・売りやすさ)やボラティリティー外部リンク(変動幅)等、それぞれ一長一短あります。次に、資産運用の効率はどちらが良いか比較します。

 

 

不動産と株式を比較するための指標

 

不動産投資と株式投資の特徴を掴むために2つの指標を使います。

 

1.税引き後キャッシュフロー:税金支払い後に手元に残る金額

 

2.IRR(ATIRR):IRRについては「インフレ時代の不動産投資で利用したい指標」をご確認ください

 

この2つの指標を使って、同じ自己資金(今回は2,000万円)を以下の条件で不動産投資と株式投資で運用した場合の10年間の成績を比較します。

 

不動産投資と株式投資を比較するためのサンプル
※株の配当利回りは日経平均の平均配当相当の1.80%

 

また、税金ルールが不動産投資と株式投資で異なる点もポイントです。不動産投資は総合課税外部リンク、株式投資は分離課税外部リンクです。この違いの影響も図るために税引き後の運用成績で比較します。

 

 

不動産と株式の運用成績

 

10年後に-20%~+20%で売却した場合の税引き後キャッシュフロー累計額とATIRRの結果です。

 

不動産投資と株式投資の成績を税引き後キャッシュフローとATIRRで比較した結果
※不動産投資シミュレーションは 不動産投資ソフト アセットランクシミュレーターを利用

 

運用成績は不動産投資が若干上回ります。しかし、ほったらかしにしやすい株式投資と比較すると、賃貸募集など手間のかかる不動産投資を選択するメリットの小さい結果です。

 

自己資金のみで、表面利回り5%程度の不動産投資は近い結果になる可能性が高いです。しかし、一般的に株式と比較すると、不動産投資の資産価値のボラティリティー(変動幅)は小さいです。資産保全目的(対インフレ等)の投資としてのメリットはあります。

 

 

レバレッジを利用した不動産投資

 

不動産投資と株式投資を自己資金だけを使って運用した際の比較をしました。

 

しかし、不動産投資には株式投資では利用できない大きなツールがあります。

 

それは低利の借入(レバレッジ)を利用できることです。ウォーレンバフェットのような大口投資家以外は株式投資に低利の借入を利用するのは難しいです。それに対して不動産投資は一定の属性以上の人は、資産運用に借入を利用できます。

 

不動産投資に借入を利用した運用成績はどうなるか確認します。

 

不動産投資に借入を利用した際の税引き後キャッシュフローとATIRRの結果
※不動産投資ツール アセットランクシミュレーターを利用してシミュレーション

 

株式投資の運用成績を大きく上回ります。ただし、物件価格が下落した際の運用成績は、レバレッジがマイナスに働き、借入無しよりも損失が大きくなります

 

株式投資でレバレッジ有りの不動産投資のATIRRと同様に運用するには、上昇率10%は株式が2,000万円→3,150万円(57%増) 上昇率20%は2,000万円→3,825万円(91%増)が必要です。

 

 

不動産と株式の比較結果

 

不動産投資と株式投資を比較すると、表面利回り5%程度の不動産を自己資金だけで運用する場合、資産保全としては有効な可能性はあります。ただ、資産運用としての効率は悪いです。

 

しかし、不動産だけのメリットである、借入を利用することで大きく運用効率は上昇します。

 

不動産投資の効率を比較する際の参考にしていただければと思います。
   
  

(動画)IRRを計算する方法

 
※不動産投資ツール アセットランクシミュレーターを利用して「IRRを計算する方法」を動画でご紹介します

 
 

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