クラウド型不動産投資ツール アセットランクシミュレーター 2009年から4,873人以上の投資家さん、大家さんにご利用いただいています。投資検討(利回り・キャッシュフロー・返済分析等)から売却戦略(IRR・売却キャッシュフロー等)迄のトータルなシミュレーション・分析・管理を行える不動産投資ソフトです

不動産投資シミュレーションソフト「アセットランクシミュレーター」 > メルマガ・ブログの人気記事 > 不動産投資指標を使って安全性を分析

不動産投資指標を使って安全性を分析

2024-06-20

不動産投資シミュレーションの基本はキャッシュフロー分析です。しかし、それだけでは気づきにくいリスクもあります。
 

 

不動産投資指標を使った分析

 

不動産投資指標はおおまかに4つに区分できます。


1.利回り指標

2.投資効率指標
3.安全性指標
4.キャッシュフロー指標


の4つです。

 

不動産投資指標を4つに区分した一覧表


この記事では、様々な不動産投資指標の中から安全性指標のBER(BE%)について確認します。


その他の不動産投資指標の解説はこちらから

 

 

BERとは

 

不動産投資指標のBERは以下の式で計算されます。


■BER(BE%)計算式

(維持管理費+返済額)÷満室想定家賃×100


よく聞く言葉で言い換えれば「損益分岐点」の考え方に近い指標です。

 

この指標が便利なのは、計算時(投資開始時等)の家賃・維持管理費・借入返済の値を利用して、将来どの程度の変動まで耐えられるかを推測できる点です。

 

BERはパーセンテージが低ければ低いほど、将来の変動に強い言えます。目安とすべき値は70%以下です。

 

70%を大きく超過し90%以上などの数値の場合は、将来の空き室リスク等の変動に弱く、投資内容の再検討が必要かもしれません。

 

 

BERの数値を改善する方法

 

BERを改善させるには、
 

1.家賃上げる

 

2.維持管理費を下げる

 

3.借入を見直す

 

の3つの方法があります。

 

しかし、1.家賃上げる 2.維持管理費を下げるは、なかなか難しいと思います。この3つの中では借入を見直すのが現実的です。

 

具体的な見直し内容は

 

▼借入額を少なくする(自己資金を増やす)

 

▼借入年数を長くする

 

▼金利を低く借りる


の3つです。

 

以下それぞれを見直した結果です。

 

■借入率によるBERの変化
不動産投資指標BER_借入率による比較


■借入年数によるBERの変化

不動産投資指標BER_借入年数による比較


■金利によるBERの変化

不動産投資指標BER_借入金利による比較
※不動産投資ツール アセットランクシミュレーターで分析


借入内容を見直すことで、BERの値は大きく変化します。

 

 

安全性と収益性のバランス

 

BER70%以下を目安に投資をすることで、将来の家賃下落、金利上昇等の変化に強い状態で投資を進めることができます。90%以上の値になった場合は、かなりのリスクを背負って投資を進めなければなりません。

 

しかし、BERを意識するあまり、借入率を小さくしてBERを改善した場合には収益性指標は低下します。
 
例えば、自己資金回収率で、回収率100%までに必要な年数を確認すると、借入率80%=29年後だったものが、借入率70%=31年後と2年間遅くなります。

 

このように、安全性と収益性は非対称になる場合があります。ぜひ、キャッシュフロー分析とともに、様々な指標を利用しながらシミュレーションをしていただければと思います。
  
 

(動画)確認したい3つの不動産投資指標

 
※不動産投資ツール アセットランクシミュレーターを利用して「BERを含む確認したい3つの不動産投資指標」をシミュレーションする方法を動画でご紹介します
 

 
 

関連記事
  1. 不動産投資指標のLTV不動産投資指標のLTV (Loan to Value)とは
  2. 不動産投資指標を利用して物件価格が割安か確認する方法不動産投資指標を利用して物件価格が割安か確認する方法


メールセミナーの人気記事全て

投資検討~出口まで利用できる
不動産投資ツール アセットランクシミュレーター