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不動産投資のキャッシュフロー分析

2024-04-18

不動産投資シミュレーションの基本はキャッシュフロー分析(CF分析)と言っていいと思います。
  

 

キャッシュフロー分析のポイント

 

キャッシュフロー分析で確認すべきポイントは
 

1.税引き後キャッシュフローで確認
 
2.赤字の年がないかを確認
 
3.累計額を確認
 
の3つです。

 

 

税引き後キャッシュフローで確認

 

キャッシュフローには大きく
 
▼税引き前キャッシュフロー: 家賃等収入-維持管理費等支出-返済額
 
▼税引き後キャッシュフロー: 家賃等収入-維持管理費等支出-返済額-所得税・住民税
 
で計算される2つがあります。税金支払い前の金額か、税金支払い後の金額かの違いです。
 
なぜ、税引き後キャッシュフローで確認するべきなのでしょうか。理由は、不動産投資は税金の影響が大きいからです。
 
以下は税引き前キャッシュフローと税引き後キャッシュフローの比較シミュレーションです。
 
不動産投資シミュレーション_税引き前キャッシュフローと税引き後キャッシュフローの比較
※不動産投資ソフト アセットランクシミュレーターでシミュレーション
 
税引き前キャッシュフローと税引き後キャッシュフローで約26万円~28万円も違います。
 
もう一つ注意したいのは、税引き後キャッシュフロー分析を行う際は「その他の課税所得を考慮して行う」ことです。
 
多くの場合は所得がこの物件からの収入だけということは無いです。給与所得・事業所得・他の不動産所得などからの所得があります。このようなその他の課税所得も加味してシミュレーションする必要があります。
 
日本の不動産所得への税制度は総合課税制度外部リンク累進課税制度外部リンクです。そのため、その他の課税所得を加味して分析を行なわないと結果に大きなブレが発生します。
 
以下は課税所得650万円(年収1,000万円程度)を考慮した分析です。
 
不動産投資シミュレーション_税引き前キャッシュフローと税引き後キャッシュフローの比較_その他所得を考慮
※不動産投資ツール アセットランクシミュレーターでシミュレーション
※所得税等税金は当該物件分を按分した所得税+住民税
 
先ほどのその他の課税所得考慮前のシミュレーションと比較して、所得税等税金は約20万円増加しています。その結果、税引き後キャッシュフローも減少します。収入額が大きければ大きいほど、その他の課税所得を考慮する重要性は増します。

 

 

キャッシュフローに赤字の年はないか

 

次に、キャッシュフロー分析で確認したいのは赤字の年は無いかです。理由は、「赤字の年がある⇒手元の資金から充填発生」の可能性があるからです。

 

特に、減価償却額の減少、元金返済額が増加していく可能性の高い投資開始から10~15年以降は注意が必要です。この辺りについては「デッドクロス発生メカニズムとシミュレーション」もご確認ください。
 
キャッシュフロー分析は単年で行っても効果は低いです。10年・20年・30年と税引き後キャッシュフローの増減、赤字の発生する年が無いかの確認が必要です。

 

 

キャッシュフローの累計額と自己資金

 

3点目は投資効率を確認するために税引き後キャッシュフロー累計額の確認です。
 
不動産投資シミュレーション_税引き後キャッシュフロー累計額と自己資金回収率
※不動産投資シミュレーションツール アセットランクシミュレーターでシミュレーション
 
確認していただきたいのは、税引き後キャッシュフロー累計と自己資金回収率です。投資した自己資金をできるだけ短い期間に回収することで次の投資機会に備えることができます。
 
サンプルのシミュレーションでは、2028年の自己資金回収率は51.70%となっています。計算式は 「税引き後キャッシュフロー累計÷自己資金」です。今回の例では、8,217,308÷16,000,000=51.70%
です。
 
その際に、自己資金回収率100%(今回の場合は1,600万円)になるのは何年後かも確認します。

 

 

キャッシュフロー分析はシミュレーションの基本

 

不動産投資シミュレーションを行う場合に、様々な視点で分析する必要があります。その中でもキャッシュフロー分析は特に重要です。
 
3つのポイントをふまえてキャッシュフロー分析を行っていただければと思います。
  

(動画)税引き後キャッシュフローを確認する方法

 
※不動産投資ツール アセットランクシミュレーターを利用して「税引き後キャッシュフロー・自己資金回収率を確認する方法」を動画でご紹介します

 
 

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