売却価格(現在価値)がわかる、裏テクニック
◆『IRRが大切なのはわかるけど
計算するには売却価格が必要でしょ。
そんなのわからないよ。』
なぜ、IRRが大事かというと、
その視点がないと、“含み損”
を抱えて、マイナス利回りに
陥る可能性があるからです。
▼IRRとは
当初投資額=C1/(1+R)+C2/(1+R)2+
・・・・・・・+Cn/(1+R)n
Cn = n年目のキャッシュフロー
R = 内部収益率
計算式にするとわからないので、
単純に説明すると、
【毎年のキャッシュフロー + (売却額 -投資額)】
で出た収益を、毎年の複利で考えた場合
何%くらいになるかを表した数値です。
◆では、IRRに必要な売却価格を
どう調べればいいかを考えていきます。
まず、思いつく方法は
▼売却した場合の価格を不動産屋に聞く
▼周辺同等物件の販売価格を調査する
しかし、この両方ともに
手間がかかり現実的ではありません。
そこで売却可能価格を調べる方法を
ご紹介します。
▼現在家賃から、キャップレートを使って割り出す
▼積算価格法を利用して現在価値を割り出す
◆今日は、キャップレートを使って割り出す
方法をご紹介します。
その手順は、
1、HOMES、ノムコム、健美家など
不動産投資物件サイトで、所有物件と
同等の物件を探す
2、その物件の表面利回りを見てみる
3、その利回りから-2%した
利回りを計算する
例 相場平均が10%なら8%
4、空室まで考慮した家賃収入を
確認する(実質家賃収入)
5、実質家賃収入(年) ÷ 計算した利回り
を計算してみる
例 1000万円(実質家賃収入)÷ 8%
=12500万円
6、計算で出た答えを、売却可能価格とする
◆不動産投資物件を売却する相手は
当然、投資を目的としています。
投資目的の人は、利回りで
『割安か、割高か』を判断します。
そこで、市場相場より-2%した
利回りであれば売却できる可能性が高いと
考えて売却可能価格を計算する方法が
1~6の手順です。
利回りを-2%した、かなりシビアな
売却可能価格ですので、これでもIRRが
プラスならば運用は順調と考えられます。
入居率も高く、売却しやすい物件だと
考えられる場合は、-1%にするなど
マイナス部分を調整しながら検討してください。
この売却可能価格を、今年売却すると仮定して
IRRがプラスになるか計算してみてください。
また、5年後、10年後に売却した場合
どうなるかも確認してください。
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