黒田総裁の不動産融資に関する記事
日銀の金融政策決定会合後の
黒田日銀総裁の記者会見の
記者の質問への回答で
不動産の融資についての
現状認識が分かる部分が
ありましたのでご紹介します。
・・日経新聞引用・・
問 不動産融資の過熱感は。
答 不動産市場全体として、バブル期にみられたような
全国的な過熱感は
うかがわれないものの、
大都市の不動産価格は
上昇傾向が続いている。
人口動態や経済活動の
地域間格差といった問題に加え、
海外投資家の取引が増加し、
大都市圏で国内と海外の
不動産市場の連動性が
高まっているといったような
要因も影響している。
金融機関の不動産融資は期間が
非常に長いので、
入り口審査だけでなく
中間の管理を十分していく
ことが重要だ。
考査時に金融機関との対話を通じ
リスク管理していくことを
促している。
不動産市場の動向と金融機関側の
融資については両面から
注視していきたい。
・・引用終わり・・
少し長いので
ポイントを整理すると
▼地方は不動産の割高感ないが、
東京、大阪などの、
都市圏はかなり上昇している。
▼海外の不動産は日本の
大都市よりもっと高い
(低利回)ので
海外から日本の市場に
お金が流れ込んでいる。
▼銀行は低金利で収益が
少ない中で不動産へ
強気の融資をしてきたが
20年、30年と長い
不動産融資の事を考えると
もう少し慎重に融資を
考えるべき
▼金融緩和は止められないので
金融機関への調査等を通じて
将来的に焦げ付きの出るような
融資については防止していく
纏めると、このような趣旨の
発言になります。
ここから読み解けるのは
1.不動産は過去と比較
するとかなり割高に
なっているので
これ以上の上昇はしなそう。
2.金利は直ぐには上昇しなそう。
3.融資審査は厳しく
なっていきそう
ということです。
日銀の政策決定会合という
マクロ的なニュースにも
不動産投資やシミュレーションに
必要な情報が散りばめられている
場合があります。
2019年~2020年前半位までは
1.~3.の流れで行くのでは
ないかと考えています。