不動産投資 経費と資本的支出の違いⅡ
前回のメールでは、修繕費300万円が損金として
認められた場合と資本的支出となった場合を比較しました。
修繕を行った年の税金支払額は
・損金の場合⇒ 1,576,821円→676,821円
(90万円減少)
・資本的支出の場合⇒1,576,821円→1,516,821円
(6万円減少)
と損金に認められた時の方が84万円も税金支払額が
少なくなりました。
では、資本的支出となった場合には
本当に損してしまうのか?
について考えていきます。
◇ 修繕費が損金となった場合の
税引後キャッシュフロー(CF)推移
1,290,975
3,366,219
3,340,913
3,315,043
3,286,430
3,256,696
3,226,300
3,195,230
3,163,468
3,131,001
3,097,813
3,063,887
3,029,207
2,993,756
2,957,517
2,920,473
累計 48,634,928円
◇ 修繕費が資本的支出となった場合の
税引後キャッシュフロー(CF)推移
450,975
3,426,219
3,400,913
3,375,043
3,348,600
3,321,569
3,292,300
3,261,230
3,229,468
3,197,001
3,163,813
3,129,887
3,095,207
3,059,756
3,023,517
2,920,473
累計 48,695,971円
減価償却が終わるまでの15年間のCF累計を
比較すると6万円の違いしかでません。
長い目でみればCFに与える影響はありません。
しかし、投資家はできるだけ損金にしたい
と思うことが多いです。
理由は
・ 修繕した年のCFが極端に悪化するのを避ける為
・ 本当に15年間 物件を所有しているかわからない
と考えているからです。
『損金と資本的支出は長期的にはCFに影響を与えないが、
短期的にはCFに大きな影響を与える』
といえます。
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