いまさら聞けない、不動産投資の重要な指標
先日、以前働いていた職場の
部下と同僚と食事をしてきました。
その仲間と不動産の話題になりました。
不動産と言っても住宅用です。
よくある、借りた方が得か
買った方が得かという話しです。
案の定、意見が真っ二つに
分かれました。
そこで、どう思いますと問われたので
「人に直ぐ貸せそうな不動産なら
買った方がいいんじゃない」
という意見を言うと
自分で住む家なんだから
貸すとかは関係ないという反応でした。
資産価値の事を考えれば
貸せるというのは大事だと思います。
「適正な価格で直ぐ貸せる =
適正な価格で直ぐ売れる」
に限りなく近いです。
さて、今日はIRRについてです。
IRRは考え方とすると
利回りに近いものです。
利回りで思い浮かぶのが
・ 表面利回り
・ 実質利回り
・ FCR
などだと思います。
ただ、この3つとも大きな弱点
があります。
その弱点とは
「時間による変化について
考慮されていない」
点です。
不動産投資は1日、2日で終わるもの
ではなく、10年、20年という単位
で投資します。
10年、20年の間に、家賃や維持費用
など様々な要素が大きく変化します。
表面利回り・実質利回り・FCRは
計算した時点での利回りしか
分かりません。
「時間について考慮されていない」
とはこのような意味です。
そこで、必要になる指標がIRRです。
IRRとは・・・
内部収益率とも言います。
一定期間のキャッシュフローを
もとに計算された利回りです。
例を使って説明します。
・ 1,000万円を投資
(1,000万円は元本割れしないと仮定)
・ 1年に100万円の収入
この場合、利回りは10%
10年間 100万円の収入が
変わらなければ、IRRも10%になります。
しかし、現実には2年目は90万円、
3年目85万円 と毎年収入は
一定ではありません。
このような変化を考慮した、時間軸の
利回りを確認する時にIRRは便利です。
IRRはエクセルを使って計算できます。
IRRを利用することで
10%だと思っていた利回りは
実は9.24%だったことが分かります。
不動産投資シミュレーションをする際は
ぜひ、IRRを確認してみてください。