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固定金利で借りるべきかを判断する方法

2014-12-14              

    

会員の投資家さんから、こんなご質問をいただきました。

 

 

Sさん

 

 

『1億円の借り入れを起こそうと思っています。
その場合に、変動金利と10年固定金利で
借りるのはどちらが得でしょうか?

 

ちなみに、元利均等 25年返済
変動 2.1% 固定 2.9%が条件です。』

 

 

固定金利、変動金利のどちらで借入するかを
検討する際に考え方が参考になると思い
メールでご紹介します。

 

 

『アセットランクシミュレーター』の
ローン計算表を使って試算しました。

 

 

▼金利上昇が一切ない場合は

 

 

総支払額

 

 

変動  128,621,758
⇒ 差額 △12,086,029円
固定  140,707,787

 

 

約1,200万円変動金利が得です。

 

 

▼変動金利が5年目から1.2%→3.3%となった場合

 

 

総支払額

 

 

変動 141,718,501
⇒差額 1,010,714円
固定 140,707,787

 

 

この場合は固定金利が得になります。

 

 

+1.1~1.2%の金利変動が5年以内に
あるかどうかが判断のポイントに
なるのがわかります。

もう1パターンを考えて見ましょう

 

 

▼金利が3.3%に変動する時に、5年目まで
金利が低かった分の支払い差額 1,933,776円
を繰上げ返済 返済期間を短縮した場合

 

 

総支払額

変動 139,836,209円
⇒差額 △871,578円
固定 140,707,787円

 

 

繰上返済をした場合には
10年固定よりも変動金利の方が得になります。

 

 

今回の条件では、”変動金利を選択する”
のがいいと結論づけました。

 

 

とくに、繰上げ返済を考えた上で
変動金利を選択するのがベストでは
ないかと思います。

 

 

もちろん、

 

 

▼ もっと早い段階で金利変動が起こる

 

 

▼ 1.2%以上の金利上昇が起こる

 

 

場合は、結論が異なります。

 

 

このあたりは金利の決定要因である

【借入金利=銀行調達金利+貸出先リスクプレミアム+銀行利益】

 

 

【銀行の調達金利=インフレ率+潜在成長率+リスクプレミアム】

 

 

【日本の経済状況、世界の経済状況、ご自分の与信力など】

 

 

をどう考えるかです。

 

 

心配されて固定金利にされる場合も多いと思います。

 

 

しかし、今回のように変動金利の方が得な可能性も
多数あります。

 

 

1分間で終わるシミュレーションですので
ぜひ、お試しください。


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