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法定耐用年数について理解する

2021-07-12              

    

不動産シミュレーションを行う際の重要な要素の1つが減価償却費です。減価償却費は、不動産投資の収益性に大きな影響を与えます。今日は、減価償却費シミュレーションのポイントの1つである「法定耐用年数」についてです。

 

 

法定耐用年数とは

 

 

法定耐用年数とは税務上の耐用年数のことです。

  

建物等の価格を損金化する際に毎年一定額(定額法)を、損金化する為の基準となる年数です。

 

例えば、資産 1,000万円 法定耐用年数10年の場合

 

1,000万円÷10年(×0.1)=100万円が、1年ずつ経費として損金化できます。

 

稀に、法定耐用年数=建物寿命と考えているような記事を見かけます。あくまでも税金の計算に使われる年数です。ここまでは、一般的な説明だと思います。物件購入を検討する際には、さらに、詳細な情報が必要になります。

 

 

構造、用途による違い

 

 

法定耐用年数は構造、用途によって異なります。
 

法定耐用年数一覧
(構造と用途での違い)
  木造 軽量鉄骨
(骨格材3~4mm)
重量鉄骨
(骨格材4mm超)
SRC・RC
住宅用 22年 27年 34年 47年
事務所用 24年 30年 38年 50年
店舗用 22年 27年 34年 39年
飲食店用 20年 25年 31年 41年
工場・倉庫 15年 24年 31年 38年

※その他構造・用途については国税庁HPより確認できます

 

ご紹介したのは、主な、投資対象となる構造と用途だけですが、その他、ホテル等は法定耐用年数が異なります。ご興味がある場合は国税庁HPで確認できます。

 

 

法定耐用年数による影響

 

 

それでは、サンプル物件を使って減価償却費への法定耐用年数の違いによる影響を比較します。

 

不動産投資シミュレーション(用途_構造の違いによる比較)

アセットランクシミュレータを利用してのシミュレーション

 

この比較は、新築 建物価格8,000万円 でシミュレーションした結果です。構造、用途によって年間84万円程度の違いがあることが分かります。

 

 

収益への影響

 

 

減価償却費は課税所得へ大きな影響を与えます。つまり、本当の手取り額である税引後CFに影響を与えます。シミュレーションを行う際は、できる限り、正確な入力が必要なポイントと言えます。今日のメールセミナーが構造、用途による収益への影響比較を行うご参考になればと思います。

 
 
※簡単な動画ですが、アセットランクシミュレーターを使用して、減価償却費シミュレーションを行う方法を動画で紹介しています。


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