大家さんが注意して確認する必要がある項目
2014-11-02
不動産投資を考えた際には、
ついリターンについてばかり考えがちです。
しかし、大家業を長く続けていくには
リスクコントロールをしっかりしていくことが重要です。
リスクが高まっていないかを一目で確認できる
便利な指標が、何度かご紹介しているDCRです。
▼DCRとは(Debt Coverage Ratio)
『ネット収入 (経費を引いた実質収入)
/ 支払額(元金+利息の返済額)』
年間ネット収入を年間の元利返済額(ADS)で割り出した数値です。
不動産投資によるリスクを回避するための指標です。
ローン返済額の何倍ぐらいの実質収入があるかを判断できます。
投資計画における安全性を確認する大きな目安となっています。
この数値は高い方がより安全性が高いと判断できます。
大家業が破綻をむかえる時は
『収入 < 銀行への支払』
となった時です。
DCRは、収入が支払額の何倍あるかを表した指標です。
DCR = 1.1ならば、破綻まで10%の余裕
DCR = 1.2ならば、破綻まで20%の余裕
という表現ができます。
例えば、DCRが1.1の物件を持っている場合
ネット収入が11%減るか、支払額が11%減ることで
破綻につながってしまいます。
つまり、現状より空室率が10%以上増えれば
即危険信号となります。
即破綻する危険性の少ない
DCR水準は、最低でも1.2以上
できる限り1.3以上の水準を目標とする必要があります。
DCRを確認することでリスクコントロールを
することは、賢い大家さんにとっての必須項目です。
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