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なぜ、インカムゲインの知識だけで投資するのは危険か?
◆不動産投資に興味をもたれている方に聞くと
『インカムゲインの事は考えても、
キャピタルゲインに関してあまり考えない』
という方が多数いらっしゃいます。
何度も、お伝えしていますが、
『不動産投資は、インカムで成功しても、キャピタルで
成功しないとうまくいかない投資です。』
◆今日は、キャピタルゲインを考える上で
重要な項目の『売却時の税金』について
考えてみたいと思います。
売却時の税金計算のルールは
▼譲渡所得(譲渡益)の計算
譲渡所得額 =
売却金額額-(購入価格+譲渡費用-減価償却費)
▼税金
課税譲渡所得×税率
税率は所有期間が5年を超える場合、20%(所得税15%住民税5%)
所有期間が5年以下の場合、39%(所得税30%住民税9%)です。
5年を超えて保有した方が
税金が少なくなります。
◆『アセットランクシミュレーター』を使って
シミュレーションしてみると、
取得費用 3000万円
建物価格 1500万円
売却価格 3000万円
5年経過以前と5年経過後
に売却した場合を検討してみます。
▼5年経過以前売却の場合
3000万円-(3000万円-75万円X5)=375万円
375万円X39% =146.25万円
▼5年経過後
3000万円-(3000万円-75万円X6)=450万円
450万円X20% = 90万円
1年間売却をずらすだけで
146.25万円 - 90万円 =56.25万円
も節税になります。
短期譲渡の売却税は、本当に重いものだとわかります。
◆不動産投資をする場合、
『インカムゲインの税金』『キャピタルゲインの税金』
をしっかり考えた計画をたてなければいけません。
今日、ご紹介した例のように、たった1年の違いや
1%の違いが、収益結果に大きく影響します。
色々な条件が複雑に絡み合って収益に影響します。
物件購入前はもちろん、購入後も常にシミュレーションを
続ける必要があります。
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不動産投資で収入を増やす為の秘密
■不動産投資家ならば当たり前のように使う言葉
『キャッシュフロー』
”知っていて当然の項目”も
細かく分解していくと、
面白いことに気づきます。
キャッシュフローを分解してみると
そのパーツは
◆ 家賃他収入
◆ 固定資産税、管理費など経費
◆ 元金支払いと利息支払い
の3つのパーツにわけることができます。
■このパーツからキャッシュフローを導き出す式は
『家賃他収入』-『固定資産税、管理費など経費』
-『現金支払いと利息支払い』 = キャッシュフロー
キャッシュフローは税金支払い前の本当の手取り額
と言い換えることができます。
■分解してみるとわかる通り
キャッシュフローを増やすには
下記3つの方法しかないことに気づきます。
▼ 家賃他収入を増やす
空室率を減らす
家賃を上げる
自販機などを置く
など
▼ 管理費など経費を減らす
自分で管理する
共用部分で電気代を削減する
など
▼ 元金支払いと利息支払いを減らす
借入れ額を減らす
金利を低くする
支払い回数を増やす
など
キャッシュフローも、細かく分解していくと
どこを増やして、減らせばいいかがハッキリわかります。
■『アセットランクシミュレーター』を使って
シミュレーションする場合
下記のような順番で思考回路を組み立てると
キャッシュフローを増やす為の課題が
見えやすくなります。
▼ 目的のキャッシュフロー額(増加額)を決めます。
↓
▼ 時系列入力画面を使って、目的のキャッシュフロー
になるまで、家賃額をUP、金利を下げたりを繰り返します。
(毎年違う数値を入れられるので、綿密な計画立案が可能です。)
↓
▼ 設定した家賃額、金利が現実に達成可能か判断します。
↓
▼ 達成可能そうならば、どのように達成するか施策を考えます。
↓
▼ 実行に移します。
■ただ、キャッシュフローを増やしたいと漠然と考えても
どこに、どの程度手をつけたらいいかわかりません。
色々なシミュレーションをすることによって
ハッキリとした目標が見えてきます。
『ゴールのない旅では、遠回りをする』だけです。
■物件購入前はもちろん、購入後もシミュレーションを
繰り返す必要があることをお伝えするのは
こうした理由からです。
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不動産投資物件売却価格を瞬時に計算する方法
『ソフトの売却設定欄に家賃収入で割り戻す
という項目がありますがこの機能はどのように
使ったらいいのでしょうか?』
こんなご質問をいただきました。
この機能を使うと、
▼ 物件の現在価値の概算がわかる
▼ 見当をつけにくい10、20年後の
売却価格を予想しやすい
などが可能です。
『アセットランクシミュレーター』には
売却価格を決定する場合に
・ 売却価格を手入力する
・ 減価償却費分を引いた価格で物件価格を割り出す
・ 家賃収入で割り戻す
の3つの方法があります。
ご質問いただいた部分は
3番目の方法についてです。
この方法を例を使って説明すると
山下さんは、ネット関連事業で成功し
その利益を元手に、
2005年1月 横浜市中区に
RC 築11年の物件を
1億2千万円で購入しました。
この物件の購入時、
年間家賃収入 1080万円 満室
表面利回りは9%でした。
それから、15年間 山下さんは
賃貸経営を続けました。
しかし、15年後、ネット事業も成熟し
事業を継続する為には、どうしても
この物件を売却する必要がでてきました。
この時点で、物件は老朽化もあり
満室時家賃収入 920万円
空室率も22%に達していました。
山下さんは、
『いくらだったらすぐに売却できるだろう』
と悩みました。
この時の物件周辺の平均利回りは
都心部への人口流入により
8.5%となっていました。
山下さんの売却価格を
『よい場合』『普通の場合』『悪い場合』の
3種類考えてみます。
この時に便利なのが家賃収入で割り戻して
考える方法です。
平均利回りよりも、低い表面利回りで
売却できそうな場合はマイナス
平均利回りよりも、高い表面利回りでしか
売却できない場合はプラスします。
・ 高い価格で売却できる場合を想定
平均利回り8.5%-2%=6.5%
920万円 X 78%(運営率) ÷ 6.5%
=1億1千4十万円で売却可能
・ もっとも可能性の高い場合を想定
平均利回り8.5%のまま割戻し
920万円 X 78%(運営率) ÷ 8.5%
=8442万円で売却可能
・ 低い価格で買い叩かれた場合を想定
平均利回り8.5%+2%=10.5%
920万円 X 78%(運営率) ÷10.5%
=6834万円で売却可能
この『良い場合』『普通の場合』『悪い場合』の
3つを想定して、それぞれのIRR,税引き後CFなど
投資効率を確認します。
その上で、投資を始める際に目標としていた
投資効率を下回らない価格で売却できるように
工夫する必要があります。
家賃収入で割り戻す方法は、売却を検討している物件と
似た物件の平均利回りをインターネット上で10件程度
調べるだけで売却価格を想定できる便利な方法です。
『アセットランクシミュレーター』では
家賃収入で割り戻すの欄に割り戻す利回りを
入力するだけで、
売却を考慮したIRR,税引き後CFなどが
瞬時で計算されます。
入力、計算ともに瞬時ですので
今回の例の3通りだけではなく
1%刻みに5通り計算することもストレスなく可能です。
不動産投資のローン年数を決める為のポイント
『耐用年数よりも長いローン期間の物件を
お持ちなのは融資に不利です。』
これは、不動産投資向融資を
やられていた方からお聞きした話です。
ここででてくる耐用年数とは、
”法定耐用年数”ではなく、
銀行が貸出基準にする
”経済耐用年数”のことです。
一覧表にまとめると
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
経済耐用年数 法定耐用年数
木造 20年 22年
軽量鉄骨 20年 27年
鉄骨造 35年 34年
鉄筋コンクリート 40年 47年
鉄骨鉄筋コンクリート 45年 47年
*経済耐用年数は銀行によって+-10%程度の違いがある
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
◆一番最初に書いた
『耐用年数よりも長いローン期間の物件を
お持ちなのは融資に不利です。』
とは、経済耐用年数を超えて融資を受けると
次の融資が受けにくくなるということです。
◆融資期間を延ばすことはキャッシュフローを
増やすにはとても有効な方法です。
例を上げると
物件価格 60,000,000
取得経費 9,000,000
家賃額 500,000/月
自己資金 15,000,000
借入金 54,000,000
元利均等 25年 3%
築5年 軽量鉄骨
この条件だと、
【ローン年数25年】+【築年数5年】=30年で
大きく経済耐用年数を超えてしまいます。
この条件のキャッシュフローは
年 1,727,112円です。
◆では、経済耐用年数以上にならない
借入期間 15年のキャッシュフローは
どのくらいになるでしょうか?
ネット収入が4,800,000円に対し
元利返済額が4,474,968円
返済率93%
キャッシュフローは、
何と、5分1以下の
325,032円になってしまいます。
◆借入れ期間がいかにキャッシュフローに
影響を及ぼすかお分かりいただけると思います。
お話をお聞きした元銀行融資担当者さんによると
『1棟目のローン期間が経済耐用年数を超えた
おかげでプラスキャッシュフローになる物件では
2棟目の融資に大きな影響を及ぼす』
そうです。
◆ただ、ローン期間を短くしてキャッシュフロー額が
極端に少ないようでも空室リスクなどが高まるばかりです。
どの程度のローン年数がキャッシュフローと
次の融資を考えた場合によいバランスか
じっくりとシミュレーションする必要があります。
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不動産投資計画に役立つ72という数字
『世界でもっとも強い力(=force)は、複利だ』
『複利とは人類が発明したもっとも驚くべきものだ』
この2つ、相対性理論で有名な
アインシュタイン博士の言葉です。
▼ちなみに複利とは
100万円を5%の利子で預金したとすると
1年目 100万X5% = 105万円
2年目 105万X5% = 110万2千500円
3年目 110万2千500X5% =115万7千625円
という風に、毎年受け取る利息が増えていく状態をいいます。
▼この複利を考える際に便利な数字が72です。
資産を倍に増やしたいと思った時に72を
思い出すだけで簡単に目標利回りを決められます。
どのような式かというと
期間(年) X 金利(%) = 72
例えば、5年で100万円を200万円にしたい場合は
72÷5=14.4
14.4%で運用すればOKということです。
7年間の場合は
72÷7=10.28%
となります。
何年後に、手元資金をいくらにしたいか
明確にするだけで目標利回りを計算できます。
ちなみに、4倍は144 8倍は216を
当てはめれば計算できます。
▼投資をする場合
1 運用額を決める
2 運用したお金を何年後までに
いくらにしたいか決める
3 その為に必要な利回りを決める
1 ⇒ 3の順序で考えます。
不動産投資で物件を決める際にも
1⇒3の順番で決めた目標利回りに
近い利回りの物件を探すことになります。
ただし、この際の利回りは、
表面利回りではなくIRRのことです。
出口(売却)まで考慮した利回りで
考える必要があります。
どんなに、家賃収入があっても売却損がでれば
目標利回りを達成することはできません。
▼不動産投資をする場合には
1 目標の運用利回りを決める
↓
2 その利回りが達成できる物件か
しっかり不動産投資分析する
ことが重要です。
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キャッシュフローを増やすテクニック
『このお金が、すごく不動産経営を圧迫していますね。』
現在のデフレ傾向からすると
なかなか、家賃は上げられません。
そんな時、キャッシュフローを
増加させる為に注目するのが、
運営費(月々経費)です。
運営費(月々経費)とは
固定資産税・管理費・修繕費・清掃費・
共用光熱費・点検費など、
毎月かかる経費のことです。
運営費の家賃額に対する比率(運営費比率)
が高すぎるとキャッシュフローに強烈な悪影響
をおよぼします。
なぜなら、キャッシュフローは
キャッシュフロー= 家賃収入-元利返済額-運営費-修繕費
で計算されるからです。
つまり、キャッシュフローを増加させるには
▼ 家賃額を上げる。
▼ 金利を下げる。
▼ 修繕費を下げる
そして、もうひとつの項目が
▼ 運営費(月々経費)を下げる
ことが必要になります。
では、不動産投資分析をする際に
どの程度の運営費が適正かというと、
東京圏では、固定資産税・管理費・修繕費・清掃費・
共用光熱費・点検費などの運営費は家賃の17%前後です。
(RC一棟マンションの場合)
東京圏の平均値を元に、他地域の運営比率を推測すると
東京圏と運営費の金額で変わるものは固定資産税と
家賃の何%で計算する賃貸管理費のみです。
家賃が東京圏よりも安くなることを考慮すると、
運営費比率は当然高まります。
東京圏と比較すると1.5~1.8倍位の
運営比率、25~30%前後だと推測できます。
あくまで概算値ですが、運営費が家賃の30%以上に
なっている場合は、無駄な運営費がかかっている
可能性があるので見直しが必要です。
最後にもう一度、キャッシュフローを増やす為の
方程式をまとめます。
家賃額を ↑ 増加させる
金利を ↓ 低下させる
修繕費を ↓ 低下させる
運営費を ↓ 低下させる
キャッシュフローを増減させる要素は
この4つしかありません。
家賃増加、金利低下よりも
運営費を管理することが
一番簡単だと思います。
ぜひ、この機会に運営費がどの程度
キャッシュフローに影響をあたえているか
不動産投資分析をしてみてください。
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空室率を下げる過激な方法
空室対策に効果が期待できる過激な方法を
ご存知ですか?
ただし、劇薬なので副作用も大きいです。
それは”フリーレント”期間を設ける方法です。
フリーレントとは2,3ヶ月とただで入居できる期間を
設けて入居者募集することです。
最近、フリーレント期間を設けて入居者募集する物件が増えています。
2ヶ月程度のフリーレント期間を設ける物件が多いようです。
5ヶ月というところも見たことがあります。
フリーレントは、空室対策に効果があります。
しかし、副作用も強力で不動産投資で一番大切な
キャッシュフローに大きな影響をあたえます。
例えば、家賃10万円、10室のマンションで
5室をフリーレント期間2ヶ月で募集した場合
フリーレント無 家賃収入/年 1200万円
フリーレント有 家賃収入/年 1100万円
年間100万円 約10%家賃収入に差がでます。
フリーレント期間を設けて、入居者募集をする場合、
不動産投資分析をして家賃収入がどのくらい減少し
投資効率にどんな影響があるかを考える必要があります。
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融資を受けられる人と受けられない人の違い
今日は、とある著名な不動産投資家から聞いた話です。
私 『銀行で融資を受ける際に、ソフトを使って
作った長期収支計画は持っていくとして
それ以外に何を持っていきますか?』
Mさん 『大塚くん、収支計画は重要だね。第一条件かな。
それと、僕はね、銀行に融資をお願いに行くときに
必ず、持っていくものがあるんだ』
私 『なんですか?』
Mさん 『履歴書というか、自己紹介書を持って行くんだ』
私 『どんなことが書いてあるんですか?』
Mさん 『まずは、どこ大学卒、どこで働いている
家族何人、奥さんこんなことやっている
親は会社役員とか身上書だよね。』
『それと、資産状況、保険を含めて
あるったけ書いていくんだ
探すと結構あるもんだから細かいものまで
全部書くんだ』
私 『確かに、一枚の紙になっていると
銀行側もわかりやすいですよね』
Mさん 『それからポイントは不動産投資を
こんな思いでやって、こんな工夫を
しているよということも書くんだ』
話を聞いていると、かなり細かいことまで書くそうです。
それと、もうひとつ重要な部分として言っていたのが
【悪いことも、全部ちゃんと書くこと】
だそうです。
いいことばかり書くと信憑性がないそうです。
Mさんの提出書類は、レポート用紙何枚分もありました。
このMさん2カ月ほど前にも、新しい不動産投資物件を
手に入れました。
土地価格の色々
土地価格と一言で言っても、色々な種類があります。
一覧表にしてみると
名称 評価元 評価時点 公表
1 公示地価 国土交通省 1月1日 3月下旬
2 基準地価 都道府県 7月1日 9月下旬
3 相続税路線価 国税庁 1月1日 8月1日
4 固定資産税路線価 各自治体 1月1日 3~4月
5 不動産鑑定評価額 鑑定士 鑑定日
6 取引価格 取引相手 取引日
公表時期などがことなるので、この一覧表を参考にして
チェックしてもらえればと思います。
さらに、3月23日に発表される公示地価との関係は
① 相続税路線価=地価公示価格×約80%
② 固定資産税評価額=地価公示価格×約70%
③ 固定資産税路線価≒相続税路線価÷80%×70%
の関係になっています。
これらの関係を理解しておくと
公示地価の上昇・下落でその他の土地価格も
予測することが可能になります。
良い借金(レバレッジ)と悪い借金(レバレッジ)を見分ける方法
Aさん『いや~、やっと、銀行からお金借りられたよ』
O『本当に厳しいですよね』
Aさん『こんな条件だったんだ。』
O『ちょっと、計算してみますね。』
O『この借金で、この収益だと銀行を儲けさせるだけですよ。』
こんな借金をしている方が
不動産投資分析をしてみると
本当に多数いらっしゃいます。
何千万円の借入金リスクを背負って
銀行にばかり利益(利息)をあげさせても意味がありません。
しかし、多くの不動産投資家が、
▼ 不動産物件を手に入れること
▼ 銀行からお金を借りること
にばかり目が行くため、
『良い借金か悪い借金か』
の視点を忘れています。
その借金と20年、30年付き合うことになるにも関わらずです。
良い借金と悪い借金を見分ける方法は意外と簡単です。
◆ K% < FCR
◆ K% < CCR
であるかどうかを確認するだけです。
悪い借金になっていないか確認してみてください。
* K% → 年間の返済額÷ローン残高*100
* FCR → ネット収入(年) / 総購入コスト * 100
* DCR → ネット収入(年) / 支払額(年)
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